近年ではさまざまな防音対策があり、場所や環境、状況に適した対策が取りやすくなりました。
なかでも、従来の「何かを置いて音を防ぐ」という方法とは異なる『サウンドマスキング』という手法を導入する企業も増えています。
サウンドマスキングは、オフィスで問題になりやすい会話漏れの対策として期待できるだけでなく、生産性向上にもつながるといわれています。
今回の記事では、サウンドマスキングの概要から活用方法まで詳しく解説していきます。
【会話漏れ防止】サウンドマスキングとは?
サウンドマスキングとは、音が音を妨害する「マスキング効果」と呼ばれる現象を活用したものです。
特殊な周波数を流すことで会話の内容を聞き取りづらくする効果に期待でき、オープンオフィスやパーテーションで間仕切りした会議室、銀行のエントランスなどで導入が進んでいます。
サウンドマスキングに完全な防音効果はなく、スピーカーから流れる「マスキング音」が不快な音を打ち消し、最小限におさえるというもの。
そのため、間仕切りした隣の空間での会議が聞こえることもなく、プライバシーが守られた環境を作ることができます。
サウンドマスキングの活用方法
では、具体的サウンドマスキングにはどのような活用方法があるのでしょうか。サウンドマスキングが活用される代表的な場所としては、
- 会議室
オープンオフィス
来客スペース
病院・銀行のエントランス
窓口業務
などがあり、「隣の人の声が漏れない方がよい」という場所やシチュエーションに最適です。
上記のような場所では重要な会話や聞き逃したくない会話も多く、周りの会話が聞こえにくく当事者同士の会話に集中できる環境づくりになります。
また、オフィスで活用すると他人の動きや会話に意識がいきづらくなることから、職場全体の緊張感が和らぎリラックスできる効果にも期待できるといわれています。
まとめ
サウンドマスキングはスピーカーを設置するだけなので、見た目の大きな変化がないというメリットがあります。大がかりな工事も不要で短期間で取り付けられるので、音漏れや従業員の集中力を高めたい方は検討してみるとよいでしょう。
ただ、サウンドマスキングには電源が必要なことや、設置場所がある程度限られることから、可動式の防音・吸音アイテムとの使い分けがおすすめです。
とくに吸音素材を使ったパーテーションは防音対策だけでなく目隠しにもなりますし、デスク用や個室ブースなど多用途に使えます。
オフィスでの音漏れ防止方法をお探しの方は、ぜひ今回の内容を参考に最適な方法を試してみてください。
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