防音対策にはたくさんの方法がありますが、「大掛かりな工事をせずに防音したい」という方も多いと思います。
工事をしない場合、壁に防音シートや防音材を貼るのが手軽にできる防音対策ですが、果たして「一部」のみでも防音効果は得られるのでしょうか?
今回の記事では、壁の一部を防音することの効果や防音材の位置、注意点を解説します。
壁の一部のみに防音しても効果がない?
自宅やオフィスなどの建物の中にいると、部屋を囲っている全方向から音が響いてきます。
ということは、逆に部屋の中の音も全方向から外に響く可能性があるということになり、適切に防音対策しなければ高い効果を得ることはできません。
外からの音を防ぎたい場合でも、部屋の内側からの音漏れを防ぎたい場合でも、音が響いている場所を特定してその場所に防音対策を施せば、効果を得られるはずです。
具体的な例をいくつか以下に挙げてみます。
【①ドアや窓の隙間から音が漏れている場合】
ドアや窓の隙間を「スポンジテープ」で埋めたり、防音効果の高いドアや窓に付け替えるなどの方法が考えられます。
この場合、ドアや窓の隙間からの音漏れはなくなりますが、壁を伝って響く騒音には効果が得られません。
【②一定方向の壁から音が聞こえる場合】
部屋の一定方向から音が聞こえてくる場合、その壁に防音シートや遮音シート、防音材を設置することで防音効果が見込めます。ただし、設置した壁以外の方向からの音を防ぐことはできません。
壁に直接取り付けるのが難しい場合は、可動式のパーテーションを音が聞こえてくる壁の前に設置するだけでも、ある程度の効果に期待できます。
【③部屋の内側からの音漏れを防ぎたい場合】
部屋の内側から外に音漏れする場合も、先ほどと同じように漏れている場所を特定し、その壁に対して防音材を設置することで防音効果に期待できます。
部屋の中で発生する音の響きを減らす「吸音材」や「吸音パーテーション」を設置するのもよいでしょう。
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防音材を設置するときの注意点
部屋の防音対策をおこなう際に気をつけたいのが、一部分だけでは十分な効果が得られない可能性が高いということです。
というのも、騒音には音が発生している場所や方向、壁に使われている材質など、さまざまな要素が重なっていることがほとんどです。
そのため、壁の一部分のみ防音対策しても、その部分に当たっている音しか消すことはできません。
また、逆に防音材や吸音材を部屋の中に設置しすぎると、音を吸収しすぎて残響音がなくなり不自然になってしまいます。
一部分に防音材や吸音材を設置し、様子をみて追加を検討していくのも1つの方法です。
まとめ
壁の一部に防音を施した場合、「効果が得られるケース」と「効果が得られないケース」の2パターンに分かれます。
効果が得られるのは、音が響いている(漏れている)方向の壁に適切に防音材・吸音材を設置できたときです。
一方、効果が得られないのは、防音した部分以外からも音が響いている(漏れている)というケースが考えられます。
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