私たちの身近なものによく使われているウレタン素材ですが、「音」に対しても活用できることはご存知でしょうか。
室内で音が響く原理は壁や天井にぶつかった音の振動が残る”残響”が発生するためですが、残響を防ぎたいときに活用されるのが吸音ウレタンです。
今回の記事では、吸音ウレタンの防音効果や特徴、性能について詳しく紹介します。
室内の残響や反射音を防ぎたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
吸音ウレタンとは?防音効果について解説
吸音ウレタンは、ウレタン素材を使って”吸音”してくれるアイテムです。
そもそも「吸音」とは音を吸収することで反響をおさえ、防音効果をもたらす方法のことで、住宅や車、ホテル、音楽スタジオなど、私たちの身近で多く使われています。
吸音ウレタンの「ウレタン」とは、2種類の原料をまぜて化学反応を起こし、膨らませて固めた素材のことで、スポンジのように小さな穴がたくさん空いているのが大きな特徴。
この小さな穴が音を取り込んで吸収することにより、音の拡散を防いでくれます。
そのため、壁や天井、床に吸音ウレタンを貼ることで、
- 室内の反響音を減らす
外に音を漏らさないようにする
という効果が得られるのです。
すべての音は波のように振動しており、その反射をなくすことで残響を減らすことにつながります。
吸音ウレタンのみで完全な防音対策ができるわけではありませんが、反響が困る場所や、室内の音をクリアにしたいシーンなどで活躍します。
吸音ウレタンの特徴・性能
吸音ウレタンは、『多孔質(穴がたくさん空いていること)』という性質による、「音エネルギーを熱エネルギーに変換する原理」を利用して吸音・防音効果を得るものです。
吸収できる音の幅は広く、厚みがあるほどより吸音率が高くなるのも大きな特徴で、素材の柔軟性を活かしてさまざまな形状で作られています。
そのため、より音の吸収率を高めるために、表面をピラミッドや波型のように凹凸をつけている商品もよくみられます。
簡単にDIYできるように裏側に両面テープがついていたり、数十センチ角・数枚セットで販売されていることも多いので、壁などの貼りたい場所の範囲をあらかじめ測っておくとよいですね。
ただし、吸音ウレタンのみで完全に防音することはできない点と、反響音をおさえすぎることがマイナスに働く可能性があることに注意が必要です。
ウレタンスポンジ素材の吸音材の注意点について、以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:ウレタンスポンジ吸音材のおすすめはコレ!注意点も解説
まとめ
吸音ウレタンは、ポリウレタンの性質である小さな穴を利用した吸音素材です。
ホームセンターやネット通販で数枚セットで販売されていることも多いので、音の拡散や響きを防ぎたいときにDIYすることも可能です。
また、吸収できる周波数の幅が広いため、話し声や楽器演奏など、さまざまな生活音やノイズへの対策ができるのも大きなメリットです。
手軽に防音対策したい方は、ぜひパーテーションラボがおすすめする吸音ウレタンをチェックしてみてくださいね!
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