「吸音材」と「遮音材」は、組み合わせて使うと防音効果を高めることができます。
しかし、この2つは異なる構造をしているため、設置の順番を間違えると十分な効果を得ることができません。
そこで本記事では、吸音材と遮音材を設置する順番について紹介します。
吸音材と遮音材はどっちが先?
結論からお伝えすると、壁に近いほうから「遮音材」→「吸音材」の順番が正解です。
室内側からだと外側に吸音材がくることになります。吸音材は音のエネルギーを吸収することで反響を減らせるものです。
そのため、まずは室内側に吸音材を設置することで音の反射を減らして響きにくくします。
一方、遮音材は音を跳ね返す性質をもつものです。壁と吸音材の間に設置することで、外部からの音の侵入を防ぐことが可能になります。
このように、両者は
吸音材は「音を吸収する」
遮音材は「音を跳ね返す」
という特徴の違いがあるため、間違えて逆に設置すると防音どころか反響音が大きくなってしまいます。
また、遮音材は外を跳ね返すことができますが、遮音シートだけを貼っても防音効果は得られませんので注意しましょう。
吸音材と遮音材を設置する際の意外な注意点
生活音やオフィスでの騒音はストレスの要因となるものですが、逆に「静かすぎる環境」にも気をつけなければなりません。
とくに静まり返ったオフィスでは、ちょっとした物音が響いてしまい、必要以上に気を使うことになる可能性も……。
また、静かすぎると会話の内容が他の人にも聞こえやすくなるため、コミュニケーションを取りづらく感じる社員もいるかもしれません。
その結果、「上司に気軽に質問できない」「電話対応にプレッシャーを感じる」など、業務にも悪影響を与えてしまうこともあります。
もちろん業務に集中するための静かな環境づくりは大切ですが、防音効果を高めすぎると殺伐とした雰囲気になってしまうのです。
適度に反響する環境を作ろう
そこでおすすめなのが、室内の反響を調節できるパーテーションを用いた防音対策です。
可動式のパーテーションであれば騒音レベルに合わせた防音対策が可能で、必要な部分のみ防音効果を高めることもできます。
コの字型に設置できるパーテーションであれば、オフィス全体に防音加工を施さなくても、個室ブースを簡単に作成できます。
壁となる部分の吸音材が音を吸収してくれるので、Web会議にも最適です。
また、ご自宅でのリモート飲み会で盛り上がって少し大きな声を出しても、吸音パーテーションがあれば安心です!
まとめ
吸音材と遮音材は、その特性を理解したうえで使う必要があります。順番を間違えて設置しても防音効果は得られませんので注意しましょう。
また、壁に直接貼るのが難しい賃貸マンションやアパート、オフィスで部分的に防音効果を高めたい場合には、簡単に設置できる防音パーテーションがおすすめです。
サイズやカラーなども選べるので、部屋の雰囲気を損なうことなく防音効果を高めることができますよ。
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