音の反響をおさえる吸音材は、自宅のリビングやオフィスなど幅広く活用されています。
ただ、ひと口に吸音材といっても、貼るタイプや据え置きタイプなど種類はさまざまあり、「設置するだけで本当に効果があるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな疑問をもつ方に向けて、吸音材を置くだけで効果が得られるかどうかや吸音材の種類を紹介します。
吸音材は置くだけでも効果がある?
そもそも吸音材は、空気中の振動を熱に変換して音の伝わりを小さくする目的で使う素材です。
吸音材の中を音が抜けることにより、室内での音の反射を減少させる効果に期待できます。
そのため「残響時間を減らしたい」「反響音を減らしたい」という場合には、吸音材を設置するだけで不快な音を減らすことできるのです。
ただし、吸音材以外にも次のような防音材があり、これらは全く異なる性質を持つため同じ働きはできません。
- 音を遮る『遮音材』
- 音の衝撃を吸収する『防振材』
吸音材はあくまでも室内の反響(エコー)をおさえてくれるもので、外部に漏れないようにするには、遮音材と組み合わせるなどの工夫が必要となります。
吸音材と遮音材の違いについて以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【目的別】吸音材の種類
吸音材にはいくつか種類があり、販売されている商品のサイズや設置方法、デザイン、素材もさまざまです。
工事不要で簡単に設置できる商品も多いので、用途に合わせて選んでみましょう。
ここでは、代表的な吸音材の種類を3つ紹介します。
貼り付けるタイプ
両面テープで壁に貼り付けるタイプの吸音材です。両面テープで壁に貼り付けるだけなので、特別な知識や技術などはいりません。
どのような建物でも壁や天井に音が反射して響く現象は避けられませんが、貼るだけで反響がおさえられるのは手軽で良いですよね。
デザインがおしゃれな吸音材なら、自宅のリビングや子供部屋、音楽を楽しみたい部屋など一般家庭にも取り入れやすいと思います。
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吸音材を貼る場所に関して以下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
「吸音材はどこに貼るのが良い?適当に貼るのがNGな理由も解説」
パーテーションタイプ
また、必要に応じてスペースの広さを変えられるので、1人だけの静かな空間を作ったり、場所を移動したりと柔軟な使い方ができる点も◎
オフィスで集中したい時やWeb会議など多用途にお使いいただけます。
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マットタイプ
マットタイプの吸音材は、足音など床に響く音を軽減する効果に期待できます。
カーペットとして使えるので、マンションなどの集合住宅で下の階への騒音が気になる場合にもおすすめです。
まとめ
自宅やオフィスなど、人がたくさんいる場所では必ず「騒音」が発生します。
問題ない程度の騒音であればそのまま過ごすこともできますが、あまりにも騒がしい場合や集中できる環境を作りたい場合には、何かしらの防音対策が必要になります。
吸音材の効果を最大限活用するのであれば、目的に合わせた商品選びと設置方法が欠かせません。
本記事で紹介した内容を参考に、用途と設置場所に合わせたタイプの吸音材を選びましょう!