環境の悪いオフィスでは社員のパフォーマンスが悪くなり、会社全体の生産性の低下にもつながります。
とはいえ、具体的に「オフィス環境が悪い」とはどのようなことを指すのかピンとこない方もいるかもしれません。
今回の記事では、オフィス環境を構成する要素や、見直すべきポイントを紹介します。
オフィス環境の重要性と影響
オフィス環境が社員に与える影響は思っている以上に大きく、企業側は社員のストレスを減らす環境づくりに取り組む必要があります。
オフィス環境で悪影響を与える一例としては、
- 騒音が気になる
- 温度や湿度が適切でない
- 照明があわず目に負担がかかる
などが挙げられ、これらは社員のストレス原因となります。
このような状況下では、仕事へのモチベーションが下がるだけでなく、従業員が自社に対する愛着を示す「従業員エンゲージメント」も下がってしまうかもしれません……。
従業員が働きやすい環境を整えることは企業の役割といえますし、快適な職場環境を整えることができれば、仕事へのやる気やパフォーマンス向上も期待できます。
オフィス環境を構成する要素
ひと口に「オフィス環境」といっても、さまざまな要素が組み合わさることによって職場環境が構成されます。
そのため、まずは「どの要素を改善すべきか」を把握することが大切です。
オフィス環境を構成する代表的な要素を以下で紹介しますので、自社のオフィスは良い環境にできているか見直してみてください。
レイアウト
オフィスのレイアウトは、社員が働きやすいものでなければなりません。デスクの配置や使用頻度の高い機器、会議室、休憩室など、オフィスが無駄のないレイアウトになっているかを確認してみましょう。
また、最近では社員が自由にデスクを選べる「オープンオフィス」を取り入れる企業も多いですが、すべてのオフィスにとって最適とは限りません。開放的すぎて集中できないなどの声もあるので、社員にアンケートをとってレイアウトを見直すのもよいですね。
オフィス家具
用途や目的に合わせた家具選びは、快適なオフィス環境に欠かせません。機能性を満たすことはもちろん、デザイン性の高い家具を選ぶことでおしゃれなオフィスの雰囲気を作ることも可能です。
また、個人の作業スペースには、プライバシーや騒音対策も検討する必要があります。防音や吸音効果のある家具を設置することで、集中しやすい環境を作ることができます。
照明
近年ではLEDライトが主流になりつつあるため、蛍光灯からLEDに取り替えた企業も多いと思います。LED照明には「電球色」「昼白色」「昼光色」などのように色の違いがあり、それぞれ人体に与える影響が異なります。
さらに、照明の明るさは「ルクス」という単位で表現され、厚生労働省が定める「労働衛生基準」では最低照度を次のように設定しています。
- 一般的な事務作業:300ルクス以上
- 付随的な事務作業:150ルクス以上
照明は暗すぎても明る過ぎても眼精疲労の原因となるため、オフィスに適切な明るさの照明を設置できているか確認してみましょう。
空気
室内を閉め切った状態にしているオフィスでは、二酸化炭素がこもり息苦しく感じることがあります。
1日気持ちよく働くためには、綺麗な空気を循環させることが大切です。そのため、空調や換気が適切にできているかを確認しましょう。定期的に窓を開けたり換気扇が正常に稼働しているかチェックするのもよいですね!
まとめ
オフィス環境が業務効率に及ぼす影響は大きく、今まで気にしていなかった要素が実はよくなかったというケースもめずらしくありません。
レイアウトや照明などは目に見えるため比較的わかりやすい要素ですが、音や空気などの目に見えない部分への配慮も必要です。
まずは現状を把握したうえで、どの要素をどのように改善したら良いのかを考えてみましょう。